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TNRとは

2月22日は「猫の日」なので「TNR」についてお話します。
「地域猫」と呼ばれる飼い主のいない猫達を管理するためにはルールが必要ですが
まず大前提となるのが
*避妊去勢手術をする
このために行うのがTNRです。

TNRとは
Trap(トラップ): 捕獲すること
Neuter(ニューター): 不妊手術のこと
Return(リターン): 猫を元の場所に戻す

この頭文字を取った用語です。
その際、手術を受けた目印として、麻酔が効いている内に
猫の耳の端を切ります。
不必要に二度目の手術を行われないようにするためです。
DSC01542_201802222024066f8.jpg

このような処置を施した上で、
エサやり・トイレ片付けなどを行い、
地域に迷惑をかけないようにして、その後を見守るのが「地域猫活動」です。
ただ、餌をやるだけでは、猫はどんどん繁殖してしまい
結果として、望まれない命が増えてしまい
事故にあう猫、カラスに食べられる子猫、餓死する猫が増えるだけ。
そういう不幸せな猫を減らすための最初の一歩がTNR。
TNRなしで、飼い主のいない猫達を守ることはできません。

サザンゲート向こうの公園の猫達のTNRがきっかけで
耳先を切った猫を「さくら猫」と呼ぶようになりました。
桜の花びらみたいな形の耳になるから。

sakuraneko.png

くわしくは「どうぶつ基金」さんのTNRについてのページをご覧ください。

2016060307231940c.jpg

石垣市としっぽの会で行ったサザンゲート向こう公園の猫達のTNRについての記事は
南の島の猫アイランド事業
サザンゲート公園の猫達
をご覧ください。

3月の譲渡会

pop.png

日時 3月5日(日) 午前11時~午後2時
場所 石垣市役所 玄関前ピロティ

今回は、子犬・成犬と子猫・若猫が参加の予定です。
新しい家族を探している方は、ぜひ会いに来てくださいね。

「地域猫」という言葉を聞かれたことはありますか?
環境省は平成22年に「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン(PDF)」を出し、行政や市民が迷惑な事例に対応するための方法を教えています。
邪魔な犬猫は殺処分、という従来の考え方を改め、うまく共存するための指針です。
そこにはこうあります。

「※地域猫とは地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫。(中略)フードやふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など地域のルールに基づいて適切に飼育管理し、これ以上数を増やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指します。」

平成24年に石垣市がサザンゲート向こうの公園猫を一斉に避妊去勢手術したのは、石垣初の地域猫の取り組みでした。
その後、しっぽの会は頭数管理・環境改善・エサやりルール作りなどを行ってきました。
本来それで猫の数は減り、適正管理で衛生的環境となり、トラブルになるようなことも減るはずでした。
しかし、新たな捨て猫、虐待行為、無責任なエサやりが後を絶たず、猫の頭数は全体的には減っているものの、
増減を繰り返し、エサやりルールも守られず、所かまわず残飯やフードがばらまかれているのは、
猫のせいでしょうか?人の責任でしょうか?


地域猫と呼ぶためにはルールが必要です。

*避妊去勢手術をする

*エサは器で与え、残ったら片付ける

*猫用トイレを設置する

*周辺美化につとめる


猫の数が劇的に減るという結果を得るには、何年もかかります。
新たな捨て猫があれば、また1からやり直しになります。
猫を愛する皆さんは、猫が捕獲・駆除される口実を作らないように、どうか上記ルールを守ってください。
猫によるトラブルに困っている方は、猫の処分という短絡的結論でなく、猫を飼うルールを飼い主に徹底させることを考えてください。
町内・公民館単位で解決策を考えるのもよいと思います。
先述の環境省のガイドラインは環境省のサイトからすぐに見られるので参考にしてください。


※石垣島しっぽの会では、犬・猫の引き取りはしていません。
※お引渡しは飼育環境を整えていただいてからになります。

地域猫のTNR活動


市内某所にて、地域猫のTNR活動(捕獲し、避妊去勢手術を施し、元の場所へ戻す)を
地域の餌やりさんやボランティアさんの協力を得ながら始めています。

DSC03656 - TNR

ここには十数匹の猫さんたちが生息しています。

DSC03675 - TNR

毎日地域の餌やりさんが訪れ、ご飯をあげたり後片付け、健康管理をしてくださっています。

DSC03826 - TNR

すでにお腹が大きなメス猫さんも…


そして1匹ずつ捕獲して手術を進めております。

DSC03962 - TNR

すでに手術が済んだ男の子、右のみみ先カットしてもらいました。
元気にご飯を食べてますよ

DSC03862 - TNR

こちらもみみ先カットして手術が済んだ三毛猫さん、すでに妊娠中でした。
それでも術後、元気に走り回って、木登りまでしていましたよ

妊娠中の猫の手術はかわいそうに思いますが、生まれてしまった子猫たちは、厳しい環境下で過酷な生活を強いられ、生き残れる子はわずかです。


すでに出産した母猫さんもいて、最近生まれたばかりの赤ちゃん猫が、カラスに連れていかれて行くところを見かけた、という情報もありました。

そんな悲惨な子猫をこれ以上増やさないよう、
今生きている猫さんたちが、一代限りの猫生をまっとうできるよう
活動を進めていきたいです。




石垣島しっぽの会では、TNR活動をはじめ、犬猫の殺処分ゼロを目標とするための活動資金のご支援をお願いしています。

こちらもご覧ください    ご支援のお願い

私たちの活動をご理解いただき、支援していただける方を広く募集しております。

ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


by ayapani

猫の糞尿被害で困っているときには

猫が自宅庭に来て、糞尿をして去っていく・・・
これは猫好きさんにとっても、そうでない方でも、
繰り返しされてしまうと、とってもイヤな出来事・・・

11月、講演会に来て下さった、
黒澤泰さんの著書「地域猫のすすめ」
その対策が紹介されていましたので、ご案内させて頂きますね

猫の状態やお庭の状況、周辺住環境などにより、
なかなか方法を特定することが難しくもあります・・・。
この方法がだめなら、次はこれ!・・・という位に、
是非、いろいろな方法を試してみて下さいね


★食用酢をスポンジや布にしみこませて、通路に置く
 (風上に置く~など場所がポイント)

★木酢液を散布するか、空き缶などに入れて通路に置く
 (スポンジなどに吸収させておくと、効果が持続する)

★塩素系漂白剤(ブリーチやハイター等)を希釈して散布するか、
 空き缶などに入れて通路に置く

★ナフタリンや樟脳をつるしたり、埋めたりする

★タバコの吸殻の浸し液(吸殻をほぐしてから水に浸す)を散布する

★コーヒー滓、どくだみ茶などの茶殻を散布する

★ニンニクまたはトウガラシを細かく切って撒くか、目の細かい網の袋に入れてつるす

★お米のとぎ始めの濃い汁を散布する

★ミカン等かんきつ類の皮や、カレー粉等香辛料を撒く

★正露丸を水に浸し、空き缶などに入れて通路に置く
 (掘り返される場合は、土のなかに埋めてみる)

★ゼラニウムの鉢植えを置く(猫には葉が臭うので近寄りにくくなる)

★レモングラスやルーなどのハーブ類を植えたり、鉢を置く

★大きめの石を通路に置く(通行を困難にし、環境の変化で不安をあおる)

★猫が通りそうな所に、とがった小石を撒いておく(猫が足元が不快に感じる)

★ホースでたっぷり水を撒く(水を嫌うため濡れた場所は敬遠する)

★人がしてるのをみつからないように、水鉄砲などで猫に水をかける
 (猫にとって「ここを通ったら濡れる」という自然現象にみせかける為)
  ※人間がしているという事がわかったら、効果はありません。

★枯れ枝をフンをされやすい場所一面に撒く(主に球根や種を守るのに効果あり)

★ガムテープを輪(接着面を外側)にして、通路等に置く
 (塀や狭い通路に効果あり)

★割り箸を通路や花壇などにたてておく

★荷造り用の白いヒモを蛇行させて庭に置く(猫にとって、ヘビのようにみえるように)


もし、こういったもの ↓ が手に入るようであれば・・・

★遠隔操作ブザー
 :猫が通過する瞬間にブザーを鳴らす(人の姿を見せない事がポイント!)

★センサー感知ブザー(防犯用に市販されているもの)
 :センサー感知で猫が通るとブザーが自動的に鳴る

★センサー感知超音波(市販あり)
 :赤外線センサーで猫が通ると自動感知し、猫の嫌う特殊超音波を発生させる


・・・もし、多少許せるようでしたら・・・
    こんな方法 ↓ もあります。


★猫のトイレを作る
  発砲スチロールの箱(または園芸用の細長い鉢など)に、
  砂を入れたトイレを作ってやり、決まった場所でさせるようにする。
 (猫が掘り返せる、柔らかい砂や土の場所に、必ず排便するようになります。)

  ※その糞はお手数ですが、人間が掃除して頂くようになりますが、
   庭のあちらにもこちらにもされる~・・・ということは、なくなります

テーマ : 野良猫と地域猫
ジャンル : ペット

「地域猫って、なぁに?」  +講演会のお知らせ+

(仮題)「地域猫って、なあに?」 ~飼い主のいない猫のトラブル解決法~

「南の島の猫アイランド事業」で、動物愛護に取り組み始めた石垣市が、
事業の一環として「地域猫活動」の講演会を企画しています。
せっかくの機会ですから、みなさまお誘いあわせのうえ、ふるってご参加ください。

 日  時 : 11月18日(日) ひる12時~午後2時
 会  場 : 石垣市役所 2階 第1会議室
 講  師 : 黒澤 泰(くろさわ やすし、横浜市職員・獣医師)
 参加費 : 無料(ご予約は不要です。)


地域猫活動とは?
飼い主のいない猫によるトラブルを、地域ぐるみでコントロールしようという取り組みです。

 ・ 敷地内で糞尿をされる
 ・ 繁殖時期の鳴き声がうるさい
 ・ ゴミをあらされて困る
 ・ むやみな餌やりで猫が増えている
 ・ 同じ命なのに捨てられてかわいそう
 ・ 家の前に猫が捨てられた
 ・ 自費で避妊去勢をしているのに近所の理解が得られない
 ・ 近所で猫を集めて殖やしている家がある

猫が好きな方も嫌いな方も、
公民館や自治会や地域住民のみなさんも、
それぞれの立場で見方や考え方は違うかもしれませんが、
今こそ、みなさんの意見や知恵を集約し、
猫トラブルへのより良い対策を考える機会にしませんか!

人にも動物にもやさしい島をつくる一歩になりますように!


講師略歴
黒澤 泰(くろさわ やすし) 

1979年、麻布獣医科大学獣医学部獣医学科卒業。
横浜市役所に食品衛生監視員として入所し、食品衛生業務に従事するとともに狂犬病予防員、動物愛護指導員として地域で発生する動物問題を解決するために最前線で対応する。
1990年、衛生局公衆衛生課動物保護管理係を経て、1995年、磯子保健所への異動を期に、人と猫が共存できる街づくり事業を打ち出し「地域猫」の考え方を全国で初めて行政として発案実施する。
2001年より西区福祉保健センター(旧西保健所)でも、「猫トラブル『0』をめざすまちづくり事業」として、地域猫事業を展開する。
2007年より神奈川区福祉保健センターにて、「地域猫で人の輪づくりまちづくり事業」として住民に馴染みやすい地域猫事業を実施する。
2011年より現在の港南区福祉保健センターで、町づくり事業の一つとして地域猫活動を普及している。

著書:「地域猫のすすめ」ノラ猫と上手につきあう方法(文芸社)2005年11月



開催にあたり、
沖縄本島の「琉球わんにゃんゆいまーる」の4団体にご協力いただいています。

 ・ NPO法人ワン'sパートナーの会さま
 ・ わんにゃんの会 ミュウさま
 ・ ワンニャンセカンドチャンスさま
 ・ わんにゃんサポート沖縄さま


ご理解ご協力いただき、感謝いたします。



   by 米原ビーン
プロフィール

石垣島しっぽの会

Author:石垣島しっぽの会


石垣島しっぽの会は、

「飼い犬・飼い猫の適正飼育を促進し、捨て犬猫を減らし、

市民の相互理解による動物愛護精神の普及を図り、人と動物の共生社会を実現すること」

を目的とする活動を2012年から始めました。



詳しくはこちらをご覧ください。



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